手術症例の解説

 

他院での上腕の脂肪吸引

下の写真は、他院で上腕(二の腕)の脂肪吸引を受けた後の状態です。

この写真を見てスッキリしていると思いますか?

上腕の上部にポッコリとしたふくらみが残っているのがわかります。

 

他院で上腕(二の腕)の脂肪吸引やスマートリポ(レーザー)を受けられた後に、修正手術を希望される患者様で最も多いご相談が、手術を受けても上腕外側のポッコリとしたふくらみに変化がなく、脂肪が残っているので改善させたいというものです。

 

    他院施術後

上腕LS術前.JPG

 


 

どうすれば上腕がスッキリ見えるのか?

上腕の下方が多少スッキリとしたくらいで満足する人はほとんどいません。誰もが一番望むことは、ノースリーブを着た時に目立つ肩の外側から後ろにかけて(上腕上部)のふくらみを取り、見た目を細くさせたいということだと思います。


他院での元々のカウンセリング時に、上腕上部から肩にかけてのふくらみは取れないと言われた、ということを多く耳にします。そのため上腕の下方の狭い範囲(下図の赤で示した部分)のみの施術を受けている方がほとんどです。

上腕がスッキリとするためには、下図の赤で囲んだ範囲以外に、青で囲んだ上腕上部の脂肪を取ることが必要です。

 

   施術部位の違い

修正手術前.jpgのサムネール画像

 

 

 

手術後の傷跡

手術後に気になることは、やはり術後の傷跡でしょう。

傷跡は初回手術で決まり、大きく残ってしまった傷跡は傷跡修正手術を行っても改善には限度があります。下図(左)にある傷跡の部位であれば施術がとても行いやすいという術者にとっての利点があります。しかし施術を受ける方にとって、この部位でこれだけ目立つ左右対称の傷跡は、ノースリーブを着た時にかなり気になるのではと思います。

 

下図(右)の写真は当院での傷跡です。傷跡は術後3ヶ月ですが、数mmのもので非常に目立たず、かつ見えにくい脇の下にあるのでわからないと思います。

 

上腕傷跡比較.jpg

 

 

脂肪吸引の修正手術

下の写真は、他院で行った上腕の脂肪吸引術後(左)と当院で行ったその修正術後(右)の写真です。

最も気になる部分が改善しているのがわかります。

 

術前術後01.jpg

 

 

どうして初回手術でスッキリしなかったのか?

他院で上腕の上部を施術しない理由は主に二つあります。

1つは上腕上部には脂肪も確かにありますが繊維質が非常に多いので、柔らかい脂肪のみの部位と比べて、脂肪吸引やスマートリポ(レーザー)の効果を出すことがとても難しいことです。この部位は脂肪吸引が難しいので、手術ができないと担当医から説明を受けたという方がとても多いのです。

もう1つの理由は、施術範囲が広くなるので費用が高くなるためです。

 

上腕の脂肪吸引の修正手術を行うたびに思うことがあります。本当は1回の施術で済むものを修正を含み2回も手術を行えば、結局割高の手術になってしまい患者様の負担が増えてしまう!ということです。

 

 

まとめ

当院での上腕の脂肪吸引は、最も気になるシルエットを改善することを一番に考え、可能な限り広範囲に上腕の脂肪吸引を行います。


上腕外側の脂肪吸引は、確かに手間もかかるし手術がやりづらいことは事実です。通常の脂肪吸引の2倍ほど時間はかかりますが、たるみやデコボコのようなトラブルもありません。この部位を取って初めてノースリーブを着た時にすっきりとしたシルエットが得られます。

 

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リッツ美容外科 高松院

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脂肪吸引 | 2016.02.05

ここ最近ブログでは、私の言いたいことをはっきりと書くようにしています。それは、他院での手術後修正目的で当院を受診する方の数が最近非常に多く、「随分回り道をしてきたなあ」と思うことが多々あるのでブログを通じて情報発信したいからです。

美容外科での他院手術後の修正を希望する方はほとんどの場合、手術結果に対する要求が標準より高いというわけではなく、単に手術結果がよくないという理由で修正手術を希望されます。

今回のブログでは埋没法の腫れについて説明したいと思います。

 

埋没法はどこの美容外科のクリニックでも行っている、それほど一般的になったプチ整形の二重の手術方法です。埋没法にクリニック独自の名前を付けていることもあります。美容外科専門医の私自身も聞いたこともない、オリジナル埋没法の名称は非常に多くあります。ましてやこれから初めて、また何度目かの二重の手術を受けようとする方に判るはずもありません。

 

それらの差は何なのでしょうか?

きっと疑問に思っている方は多いと思います。

最後まで読んでもらえれば、埋没法の結果の差については理解できると思います。

 

 

腫れない埋没法
いくら簡単な埋没法とはいえ、残念ながら全く腫れない埋没法の手術は現実問題としては無理です。しかし、あまり気にならない程度に、またできる限り腫れを少なくすることは可能です。私自身が行う手術では可能な限り腫れない埋没法を心掛けています。医療を提供する側の努力・技術で腫れを最小限に抑えることは可能です。


腫れる原因

1 二重幅の広さ

2 余った皮膚

3 アイプチ、アイテープの使用による炎症

4 手術時の緊張

5 内出血(今回のブログの主なテーマ)

6 痛み止めの注射の量

7 手術術式

8   手術手技(今回のブログのテーマ)

 

 

腫れる原因は上記に記載したものが主なものですが、1~3までの項目は手術を受ける側の要因なので私ではどうすることもできないことです。

それに対し、4~7は手術を行う側の要因です。これらを要因とする腫れは、担当医の創意工夫次第で最小にすることが可能です。

 

同じ病院でも担当医が変われば腫れも変わるということは理解できると思います。

美容外科の仕事は職人の仕事と思っています。私たち医師の手技にもうまい下手があり、腫れる腫れないという差ができることは当然です。(参照:失敗しない美容外科選び

 

 


内出血をできるだけ出さないために

 

埋没法は皮下(皮膚の下)から結膜下(瞼の裏)にかけて糸を埋め込む手術なので、手術の際に注射針や糸が血管を傷つけて内出血を起こすことがあります。したがって、内出血を出さないためには血管を避けて手術操作を行えばいいのです。

ただし残念ながら、深部の見えない血管にたまたま針や糸が損傷を与えると内出血が出ます。

 

どこに血管が走っているのか?

1 皮下

2 結膜下

3 皮膚と結膜との間

 

二重のライン上に走る
皮下の血管
  皮下の血管の図
二重の血管.JPG   二重の血管図.jpg

 

 

 

上の写真では、二重のラインに交差するように走行する多数の血管がわかると思います。

埋没法では、まず二重のライン上に一致して痛み止めの注射を行います。二重のライン上の特定の部分に糸をかけるので、血管へのダメージの可能性をゼロにすることはできませんが、あらかじめ確認できる血管を避けて痛み止めの注射を行います。

 

結膜下を走る血管   結膜下の血管の図
結膜.jpg   結膜図.jpg

 

 

上の写真および図は結膜下に多く走行している血管状態を示すものです。

血管は、単に皮下(皮膚の直下)のみばかりではなく、結膜下(瞼の裏側の粘膜下)にも多くあります。皮下と結膜下の血管は技術的にある程度避けることのできる血管です。


血管は皮下および結膜下以外にもあります。皮下と結膜との間の組織にも血管があります。この血管網は深部にあるので外からは確認できません。見えない血管へのダメージは、どうしても避けることはできません。

 

 

 

どのようにして血管を避けるのか?

 

・手術前に二重のライン上の血管をマーキングしておく

・肉眼では限界があるので、ルーペ(拡大鏡)を使用する

・結膜側の見えない血管は、結膜を多めに反転することによって見えてくるのでより避けやすくなる。

 

術後の内出血を少なくさせるコツは、皮下および結膜下の血管に、できる限りダメージを与えないことです。

内出血を生じれば腫れがでる


内出血は、平らな部分に出血した血液がたまって、大きな血液のかたまりを生じます。内出血の血液の量に比例して腫れがでます。

 

皮下の内出血は、丁寧な手術を行えば出る確率はかなり下がります。仮に出たとしても手術中にうまく対処したならそれほど大きな腫れは出ません。数日でかなりひいてくるので、メイクでほとんど隠せるでしょう。

 

皮下以外の部位での内出血は

もしも内出血を生じた後の経過

1 強い腫れが出る

2 数日で腫れはひいてくる

3 手術の翌日から睫毛付近が青っぽくなる

4 1週間程度で青っぽい色は黄色に変化していく

5 1~2週間で内出血はあまり気にならなくなる

 

最後に

 

二重の術後の腫れについて聞かれたとき、カウンセリングでよく私が言うことがあります。腫れの1割~2割は運でどんなにうまく行っても深部の血管の損傷によって強い腫れが出ることがあります。

ただし、今まで培ってきた技術で上記のことをふまえて上手く手術を行えば、8割~9割程度の割合で腫れを出さないことは可能です。

 

 


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埋没法 | 2015.10.01

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