他院修正手術

他院での鼻の手術とその後の経過

この方は他院でメッシュ（糸）を用いて鼻先をスッキリさせて鼻筋を通す手術を受けました。術後約1か月経過したころから鼻根部（目と目との間）が腫れ始めました。

他院で抗生物質の処方を受け服用しましたが、鼻全体が腫れその後頬までそして腫れは顔全体に広がってさらに悪化してきたため当院を受診しました。診察時に目は開けられないくらいの状態で、頬から顔全体が腫れていました。検査の結果メッシュ（糸）による術後感染と診断し緊急手術を行いました。

非常に重要なことは緊急手術するかどうかで、判断を誤れば命の危険につながる敗血症となります。

（１）抗生物資で改善することもありますが

（２）顔全体に広がってくるようなら緊急手術でメッシュの抜去が必要となります。

あまり聞きなれない病名かもしれませんが、細菌が血液の中に入って全身に広がる「敗血症」という病気があります。鼻全体が腫れてきても命の危険はありませんが、もしも細菌が血液の中に入ってしまえば最悪1～2日で意識がなくなり命を失うことになります。

今回のようなケースでは、鼻の中に入れたメッシュを完全に抜去しない限り感染はおさまりません。手術ですっきりとした鼻は完全の元に戻りましたが、幸いにも大事に至らず順調に回復しました。

他院での鼻尖縮小

下の左の写真は、他院（都内の某美容外科）で鼻尖縮小術を受けた術後の状態です。鼻尖縮小手術を受けていますが、鼻先から鼻の上部はスッキリとしなかったと言われ当院を受診しました。写真(左)では確かに鼻先のぼってりとした丸い印象が残っています。

どうして鼻尖縮小手術で満足がいかなかったのか

手術症例

鼻の丸みの原因となっている部分（上の写真の青と赤の両方の部分）の軟骨処理や皮下組織の処理を適切に行うとしっかりした変化が出て、鼻先の丸みが改善してスッキリとした鼻になります。

修正手術の問題点

鼻の手術はできれば１回で終えて欲しいものです。しかし、手術結果に満足のいかない場合もあると思いますので、少なくとも修正手術だけはできるだけ繰り返すことのないように、美容外科の担当医とよく打ち合わせをしたのちに手術を受けて頂きたいと思います。（失敗しない美容外科選び）

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