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ホーム > 学会活動 > 活動報告(第49回日本形成外科学会総会)

学会活動 活動報告

【2006年4月12日~14日 第49回 日本形成外科学会総会】

「隆鼻術におけるシミュレーションの意義」 高松院 院長 古屋 富治雄

はじめに

鼻を高くして鼻筋を通したいという希望が、一般的に隆鼻術において最も多く望まれることである。シリコンのプロテーゼを用いた隆鼻術において、鼻筋という 形態学的印象は、単にプロテーゼの厚さに依存するのではなく、プロテーゼの横幅も関与する。同じ高さのプロテーゼを用いても、プロテーゼの横幅や表面の曲 線の形態が異なれば、鼻の印象は異なる。一般に美容外科において、コンピューターによるシミュレーションは顔面や体幹部といった2次元の画像に関して意義 は大きい。しかし、シミュレーションが隆鼻術における術後の鼻筋という3次元的な形態を反映しているかについては疑問である。

方法

シリコンによる隆鼻術を過去に受けた患者を対象とした。シミュレーションソフトを用い、鼻根部から鼻尖部にかけてシミュレーションを行い、シミュレーションによる写真と実際の術後の写真とを比較検討した。

結果

正面像では、鼻の高さは実際の写真もシミュレーションの画像も、ともに2次元の画像であるためにどの程度高さが出ているのかを客観的に評価することは困難 であった。しかし、鼻根部から鼻背部にかけての横幅や鼻筋の形態という点では、シミュレーションによる画像は術後の鼻の形態を反映した。

結語

コンピューターによるシミュレーションは、正面像では鼻の高さの評価には優れているとはいえないが、鼻根部から鼻背部の横幅やいわゆる鼻筋の術前評価には 価値があると考えられる。単に言葉や図および症例写真による説明のみならず、患者自身の鼻の写真を用いたシミュレーションを併用することによって、より細 かな患者の要求に答えることができると考えられる。

考察

実際の手術後の結果とシミュレーションによる結果の差は当然あると考えられるが、既存のコンピューターによるシミュレーションに優るような、より3次元的な術前の手術の評価方法につき今後検討を加えたい。

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