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学会活動 活動報告

【2003年10月12日・13日 第26回 日本美容外科学会総会】

「希望する乳房の大きさを“カップ・サイズ”で表現することの妥当性について」 高松院 梁 淑姫 古屋富治雄

目的

豊胸術を受ける患者は、希望の乳房の大きさを言葉で表現する際に、ブラジャーの“カップ・サイズ”によって表現することが多い。しかし希望の“カップ・サ イズ”を聴取して豊胸術を施行しても、患者が術前にイメージしていた「希望の大きさの乳房」とは違った結果となることを、しばしば仄聞する。今回我々は、 患者側と医療スタッフ側の“カップ・サイズ”イメージの差異について調査し、“カップ・サイズ”が適切な表現法であるか否かを検討したので報告する。

方法

2001年10月から2003年3月にかけて当院で豊胸術を施行した患者のうち、3ヶ月検診を受診した42名を対象とした。術前・術後の乳房の大きさにつ いて、(1)患者自身、(2)美容外科の経験が豊富な医師、(3)経験の浅い医師、(4)看護師、(5)一般女性、が“カップ・サイズ”を用いて判定を 行った。またトップバストとアンダーバストを実際に計測し、平均的なブラジャーの“カップ・サイズ”のいずれに相当するかを調べた。

結果と考察

5つのグループにおいて“カップ・サイズ”の判定値はばらつきが大きく、 “カップ・サイズ”は豊胸術において乳房の大きさを言語で表現する際の「大まかな参考値」ではあっても、「万人に一貫した客観値」とは言い難いことがわ かった。その理由として(1)“カップ・サイズ”はアンダーバスト毎に幅があり、また下着メーカー間によってもその幅に違いがある事、(2)個々人がイ メージする“カップ・サイズ”はバイアスが大きく、平均的なブラジャーにおける“カップ・サイズ”からの逸脱がある事、が挙げられる。豊胸術を受ける患者 にとって最たる不安のひとつは「術後の乳房の大きさがイメージ通りになるか」ということであるが、希望するのがどの程度の大きさかを言葉で伝達することの 困難さが再認識された。
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