
豊胸術を受ける患者は、希望の乳房の大きさを言葉で表現する際に、ブラジャーの“カップ・サイズ”によって表現することが多い。しかし希望の“カップ・サ イズ”を聴取して豊胸術を施行しても、患者が術前にイメージしていた「希望の大きさの乳房」とは違った結果となることを、しばしば仄聞する。今回我々は、 患者側と医療スタッフ側の“カップ・サイズ”イメージの差異について調査し、“カップ・サイズ”が適切な表現法であるか否かを検討したので報告する。
2001年10月から2003年3月にかけて当院で豊胸術を施行した患者のうち、3ヶ月検診を受診した42名を対象とした。術前・術後の乳房の大きさにつ いて、(1)患者自身、(2)美容外科の経験が豊富な医師、(3)経験の浅い医師、(4)看護師、(5)一般女性、が“カップ・サイズ”を用いて判定を 行った。またトップバストとアンダーバストを実際に計測し、平均的なブラジャーの“カップ・サイズ”のいずれに相当するかを調べた。