
(1)改良法1: 2001年4月から2003年1月にかけて、大腿全周の脂肪吸引を希望した女性34名を対象とした。従来法Bに比べて大腿近位端に残す 脂肪量を減らすために、脂肪層の中層で積極的に脂肪吸引を行った。また大腿/臀部移行部では、臀溝から頭側3~5cmの範囲において、脂肪層の浅層で脂肪 吸引を行った。 (2)改良法2: 2001年8月から2004年5月にかけて、大腿全周の脂肪吸引を希望した女性17名を対象とした。改良法2は、大腿/臀部移行部にお ける浅層の脂肪吸引を改良法1よりも拡大し、臀溝から頭側10~12cmの範囲で脂肪吸引を行った。
従来法Bと異なり、改良法1、2では大腿近位部の周径は十分に減少した。臀部下垂に関しては、改良法1では34名中6名に軽度の下垂を認めたが、改良法2では17名1名であった。いずれも自覚症状として臀部下垂を訴えた患者は無かった。
大腿近位部の周径を減少させるには、改良法1および2の如く、大腿近位部の脂肪層中層において脂肪吸引を積極的に行うべきであると考える。臀部下垂の予防には、改良法2の如く、大腿/臀部移行部の浅層における可及的広範囲の脂肪吸引を併用することが必要であると言える。