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学会活動 活動報告

【2004年10月10日・11日 第27回 日本美容外科学会総会】

「大腿部の脂肪吸引における留意点とわれわれの工夫」 高松院 梁 淑姫 古屋富治雄

はじめに
大腿部の脂肪吸引において留意すべき点として、大腿/臀部移行部をいかに処理するかという問題が挙げられる。できるだけ細い脚を得たいという患者の希望に 沿って大腿近位端まで可及的に脂肪を吸引した場合(従来法Aと略す)は、大腿近位部の周径は減少するものの、臀部下垂をきたすことが多い。しかし臀部下垂 を防ぐために「支え」となる脂肪を近位端に十分残した場合(従来法Bと略す)は、大腿近位部の周径が減少しない。そこで当院では、臀部下垂をきたすことな く大腿近位部の周径減少が得られるように従来法に改良を加えた(改良法1および2)ところ、良好な結果を得たので報告する。
症例および方法

(1)改良法1: 2001年4月から2003年1月にかけて、大腿全周の脂肪吸引を希望した女性34名を対象とした。従来法Bに比べて大腿近位端に残す 脂肪量を減らすために、脂肪層の中層で積極的に脂肪吸引を行った。また大腿/臀部移行部では、臀溝から頭側3~5cmの範囲において、脂肪層の浅層で脂肪 吸引を行った。 (2)改良法2: 2001年8月から2004年5月にかけて、大腿全周の脂肪吸引を希望した女性17名を対象とした。改良法2は、大腿/臀部移行部にお ける浅層の脂肪吸引を改良法1よりも拡大し、臀溝から頭側10~12cmの範囲で脂肪吸引を行った。

結果

従来法Bと異なり、改良法1、2では大腿近位部の周径は十分に減少した。臀部下垂に関しては、改良法1では34名中6名に軽度の下垂を認めたが、改良法2では17名1名であった。いずれも自覚症状として臀部下垂を訴えた患者は無かった。

考察

大腿近位部の周径を減少させるには、改良法1および2の如く、大腿近位部の脂肪層中層において脂肪吸引を積極的に行うべきであると考える。臀部下垂の予防には、改良法2の如く、大腿/臀部移行部の浅層における可及的広範囲の脂肪吸引を併用することが必要であると言える。

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